02.13 とりあえず

　過去拍手上げました。　
　本日の予定

　月缶のほうでバレンタイン（どうやって）。
　ハニーでザックラ微妙な三角関係第一話。
　がんばるにょー。

　私信）わたしも麒麟ノヴァの王はガーを想定してました（笑）。同志よ！！
　ので以下麒麟。

　王はすぐ分かる。

　さんざんそう聞かされてきたけれど、王気を感じ取ることのできないヒューにも麒麟の主は分かった。
　彼を見るなり麒麟の眉間にすっげー縦ジワ（軽く当社比二倍）ができたので。


「天啓を得るために昇山したのか」
　腕を組み、男を見下す麒麟はとても王を目の前にした風には見えない。
　男は呆然と麒麟を見上げた。
「いや…ただ飼っているペットがこちらの山に迷い込んだので」
　無礼をしたなら申し訳ない、と頭を下げる男の熊のような手には、小さな野鼠が乗っている。
「余計な真似を…！」
　と、ヒューはノヴァの後ろで歯を鳴らして威嚇しては「お前が折伏してどうする！」と殴られた。
「で、どうする？」
「どうする、とは？」
　どうしてこの麒麟はここまで偉そうなのか。
　途方に暮れて男―ガーウェインは先を促す。
「王になりたいか。誓約したいか」
「………」
　むしろこっちが聞きたい。
　誓約したくないのか、と。
「ああ…でも初勅でハム子に戸籍をやりたいかな」
　と抜かす王にヒューは。

「大丈夫だよノア！　この王朝、すぐに倒れるから！」