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 下の日記で力説したはいいが、内容な内容だけにちょっと自重しようと思った…。
 
 12国記<原作づいて、今日も読みふけってました(ゴーストハント放置)。
 うう…ボロボロ泣いたよー。早く戴が平和になればいいなあ。

 



 麒麟は天意に逆らえない。

 王に会えば、すぐにわかる――それは麒麟の本能だ。
 意に染まぬ相手でも、名君たりえぬ器でも、王に会えば麒麟は抗えない。

「ナイスバディの女王がよかった…」

 己の不運を嘆きつつ、麒麟は今日も王のそばにいる。

「不満ならあっち行けよ」
「馬鹿言え。お前みたいなちっこいの、見失ったら探すの面倒だろ」

 反論し、麒麟は露台に腰掛ける王に背中を押しつけた。
 じわりと伝わるぬくもりに、麒麟は目を閉じる。
 王に寄り添うのは、そばにいたいからだ。そばにおればうれしいし、離れれば恋慕が募る。これも天意なのかと思えば腹立たしいが、小柄な王の傍らは居心地がよかった。
 
 王が道を踏み外せば報いは麒麟が受けるけれど、それを恨みに思う麒麟はいないだろう。病も死も、王から下されるものであれば甘美なものに思える。



「でさ、王気って半径何キロくらいで感じるもの?」
 未だ王待ちの麒麟の使令が、露台の向こうからにょっきり顔を出した。
「5キロ? 10キロ?」
 と王気センサーの有効範囲を問うてくる。
「………」

 うっかり5キロと答えれば、麒麟の半径5キロ圏内を皆殺しにしそう、この妖魔。
 そうして主の麒麟は、鬣でなく腹うちが真っ黒。

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