せめてあのザックラだけでも進めようと思っていたのに、ちょっとごたごたに付き合っていたら書く時間がなくなった。
ので、これだけでも進めておく。
ので、これだけでも進めておく。
「最近、ちょっとストーカー君の気持ちが分かる」
ライは物騒な台詞を吐いた。
「この扉の向こうに、弱ったシィンがいるのかと思うと…」
たまらん、と鼻息も荒くライは固く閉ざされたエレベーターの扉にしがみつく。
その後ろでは、
「力ずくでこじ開ければいいんだろう?」
と斧やら槌やらを持ったパワーチームの面々が控えていた。まるで一揆か打ち壊しのごとき風体だ。
「なんならファイアで扉を焼き払いましょうか」
蒸し殺す気か、ちびっ子ランドがマッチョの後ろで声を張り上げる。
「………」
その面々を見、
「――とりあえず、セフィロスにはエレベーターの取説渡すな」
としか言えぬノヴァだった。
「いいなあ…ヒュー、俺と代わってほしい」
指を咥えたライの申し出が聞こえたなら、きっと二つ返事でヒューは快諾するだろう。
犬二匹、エレベーターの中にふたりっきり。
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