シィライ、ちょこちょこ書いてはいるのですが、年明けショックなニュースに凹んでます。
祈りは、無力だ。
奇跡を呼ぶのは、ご本人の気力なのかもしれない。
………もうちょっとまじめな話を書いてればよかった(笑)。
↓ シィライの続きをちょこっと。
祈りは、無力だ。
奇跡を呼ぶのは、ご本人の気力なのかもしれない。
………もうちょっとまじめな話を書いてればよかった(笑)。
↓ シィライの続きをちょこっと。
打診して断られたのか、結局シィンはキャンディメーカーは買わなかったようだ。それへライはほっと胸をなでおろす。
(俺が前にもらったタイヤ四本のほうが値打ちがあるし)
と、己を慰めつつも心は晴れない。
「………」
今日も本部待機で、彼女とのメールに飽きたシィンは端末の前に陣取るノヴァにちょっかいを出しては殴られていた。
きれいな、しなやかな獣は以前とまるで変わらぬのに、今の彼はライを知らない。
否。
ライの知っている獣ではないのだ。
否。
ライの知っている獣ではないのだ。
時々たまらなく『彼』に会いたくなって、まさに今がその時だった。
迫ると怯えていたけど、キスをくれた。逃げていたけど、ライを見捨てることはなかった。
(会いたいなあ…)
殴ればひょっこり顔を出さないだろうか。
いっそきれいに消えてしまえば諦めもつくのに、たまにかつての顔をのぞかせるから未練が募る。思い出してくれたのかと期待してしまう。
たちの悪い女に引っかかってしまった気分だ。
「――俺、今度新しいピアスホール空けようと思うんだけど、お前もしねえ?」
最近ノヴァがピアスを付け始めたので、どうやら触発されたようである。ちなみにシィンは右に二つ、左に三つ空けている。
「お前はその前に耳の穴をかっぽじって来い」
ちゃんと指示を聞け、とノヴァはシィンの頭を殴る。
「そもそも空けるスペースはあるのかよ」
「いずれ星座ができるんじゃないか?」
ノヴァが耳朶を引っ張り、ザイオンがピアスとピアスを線でつなごうとペンを握る。
「ああ、でもこれ以上ピアスつけると、女のところに落として面倒だな」
「っ!」
その台詞に、キレた。
「てめぇはっ!」
握った拳を叩きこむ。
さて。
驚いたのはシィンだ。話にも参加していなかったライが、いきなり喧嘩を売ってきたのである。だがこちらも百戦錬磨のソルジャーだ。ここで反応できなかったらノヴァの地獄の特訓メニューが待っている。
咄嗟に身構え、腹にも力を込めたもののライの拳は股間を直撃した。
「っ!!」
思わず声が漏れ、身を二つに折るシィンにノヴァもザイオンも援護に回れない。
「……なんつうピンポイント攻撃だよ…」
「身長差を考えないと」
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