「文字を知らないって…」
教育を頼む、とノヴァから預かったのはやたら小柄なソルジャーだった。名をライと言う。しかし文盲と聞いてザイオンは顔色を変えた。
「どこの田舎にいれば,いまどき字が読めない馬鹿になるんだ!」
「読めねえんじゃなくて、もともとないんだよ、文字が」
「………どうしてソルジャーになれたんだ…」
肩を落とすザイオンに、ノヴァが更に説明する。
「臓器にマテリアを移植されてる。体を流れる血そのものがマテリアだ」
「…それって…」
そんなソルジャーは初めて知った。思わずザイオンはライを見遣ると、窓辺に立ってじっと空を見上げている。その目は空よりずっと鮮やかに蒼い。
「シィンのマテリアにちょうどいいだろ。小さいし」
だからと言ってポケットに入れて持ち歩けるサイズではないが。
「魔法を教えるにしても、字が読めないんだろ? 魔法式をどうやって覚えるんだ?」
ザイオンの苦悩は尽きない。
「音で覚えさせろ」
ライが育った土地ではすべてが口伝だった。
「すごいぞ、言ったことを一言一句言えるからな」
「…小さいのにな…。ところで幾つなんだ」
「………」
たっぷり沈黙した後、ノアルヴァイスはぼそりと呟いた。
「…文字がねえのにカレンダーなんてあるわけないだろう」
「あんた…」
何にも知らないで科研から引き取ってきたのか。
相変わらずの杜撰さにザイオンは呆れるばかりだ。
が。
「俺が生まれたときの星の位置なら知ってるよ。祭司長に教えてもらったんだ」
空を見上げたままライが呟いた。
ミッドガルの空は汚い。それでもソルジャーの目は星を捉えた。
ライの言う星の名前が知ってるものと違う。それでもザイオンは四苦八苦して、星の位置からライが生まれた日を計算した。
そして知った驚愕の事実。
「シィンとタメ…?」
あの身長差で?
ほんっとーに間違ってないのか、と後に電卓をも巻き込んで調べたものの間違いない。思ったより育ってた小動物だった。
彼らクランは文字を持たない。
大事なことは心の中で覚えておけばいい。祭司は生きた記録だった。
だからライは忘れない。
死んでしまった人のことも、彼らが生きていた証も胸に刻んで一人生きる。
『お前はいつか還ってくるよ』
祭司長の言葉の意味は未だ分からないけれど。
絶対に忘れない、と思った。
そうであったからライは。
つらいことを忘れて生きるシィンをずるいと思った――。
教育を頼む、とノヴァから預かったのはやたら小柄なソルジャーだった。名をライと言う。しかし文盲と聞いてザイオンは顔色を変えた。
「どこの田舎にいれば,いまどき字が読めない馬鹿になるんだ!」
「読めねえんじゃなくて、もともとないんだよ、文字が」
「………どうしてソルジャーになれたんだ…」
肩を落とすザイオンに、ノヴァが更に説明する。
「臓器にマテリアを移植されてる。体を流れる血そのものがマテリアだ」
「…それって…」
そんなソルジャーは初めて知った。思わずザイオンはライを見遣ると、窓辺に立ってじっと空を見上げている。その目は空よりずっと鮮やかに蒼い。
「シィンのマテリアにちょうどいいだろ。小さいし」
だからと言ってポケットに入れて持ち歩けるサイズではないが。
「魔法を教えるにしても、字が読めないんだろ? 魔法式をどうやって覚えるんだ?」
ザイオンの苦悩は尽きない。
「音で覚えさせろ」
ライが育った土地ではすべてが口伝だった。
「すごいぞ、言ったことを一言一句言えるからな」
「…小さいのにな…。ところで幾つなんだ」
「………」
たっぷり沈黙した後、ノアルヴァイスはぼそりと呟いた。
「…文字がねえのにカレンダーなんてあるわけないだろう」
「あんた…」
何にも知らないで科研から引き取ってきたのか。
相変わらずの杜撰さにザイオンは呆れるばかりだ。
が。
「俺が生まれたときの星の位置なら知ってるよ。祭司長に教えてもらったんだ」
空を見上げたままライが呟いた。
ミッドガルの空は汚い。それでもソルジャーの目は星を捉えた。
ライの言う星の名前が知ってるものと違う。それでもザイオンは四苦八苦して、星の位置からライが生まれた日を計算した。
そして知った驚愕の事実。
「シィンとタメ…?」
あの身長差で?
ほんっとーに間違ってないのか、と後に電卓をも巻き込んで調べたものの間違いない。思ったより育ってた小動物だった。
彼らクランは文字を持たない。
大事なことは心の中で覚えておけばいい。祭司は生きた記録だった。
だからライは忘れない。
死んでしまった人のことも、彼らが生きていた証も胸に刻んで一人生きる。
『お前はいつか還ってくるよ』
祭司長の言葉の意味は未だ分からないけれど。
絶対に忘れない、と思った。
そうであったからライは。
つらいことを忘れて生きるシィンをずるいと思った――。
現在0時7分。
そしておやすみなさい~。
何かSSでも上げよう、と思っていたのだけれど床がわたしを手招きする~ぅ。こちらも夜は若干寒いです。何より床は固い。でも寝る。
そしておやすみなさい~。
何かSSでも上げよう、と思っていたのだけれど床がわたしを手招きする~ぅ。こちらも夜は若干寒いです。何より床は固い。でも寝る。
もうすぐ14万hitです。負けませんよ!と意気込んでいると、
『リク受けたくないの?』
と聞かれますが、ただの負けず嫌いとキリ番フェチなだけです。リクは…まあ、うちのサイト傾向に沿ったものであれば(リバはお断りだ)。
昨日はSNSに書きなぐった後、床で寝てました…。
『リク受けたくないの?』
と聞かれますが、ただの負けず嫌いとキリ番フェチなだけです。リクは…まあ、うちのサイト傾向に沿ったものであれば(リバはお断りだ)。
昨日はSNSに書きなぐった後、床で寝てました…。